デリバリーバイクの運行管理システムについて、その特徴や導入事例などを紹介しています。
運行管理システムとは、現場車両をGPSで管理し、位置情報のみならず走行記録の取得、ルートの最適化、配車の最適化、シミュレーションなどを行なうことで業務効率化を図るシステムです。
従来のものは配線工事などの手間がありましたが、近年は小さな車載器の設置とアプリをインストールするだけで使用できるIoTを活かした車両管理システムも登場しており、より手軽且つ安価に導入できるようになっています。
すでにタクシー・バス・トラック・営業車・送迎車などで広く普及していますが、昨今のEC市場の拡大やコロナ禍でのステイホーム需要などにより、宅配やフードデリバリーといった物流のラストマイルビジネスが加速。
それに伴い、デリバリーバイクの運行管理システムに注目が集まっています。
デリバリーバイクに運行管理システムを導入することで、前述したような配送ルートの最適化や到着時刻の予想、車両管理による配車の最適化ができる他、危険運転アラート通知やヒヤリハットマップといったドライバーの安全運転をサポートしたり、走行記録ログは顧客のクレーム対応の証拠や確認にも使えるなど、様々なメリットが得られるのです。
業務用バイクの提供で実績のあるHONDAが開発した、クラウド型二輪車両管理システムです。
ルートの最適化や安全運転サポート、ドライバーの運転特性の可視化といった機能はもちろん、業務に合わせた最適な車両とセットで提案できることや、効果を最大化する安心のサポート体制など、HONDAならではの導入メリットが特徴といえます。
Axisが提供する「KITARO」は、運送会社・医療法人・飲食店など様々な企業での導入実績がある車両管理システムです。
位置情報のリアルタイム把握以外にも、ベテランドライバーのルートを新人ドライバーに共有するといった安全運転指導、当日の運行履歴や日報のひな形が自動作成されるといった便利が機能が満載。
さらに初期費用0円、月額利用料2,800円(税別)という手軽さもあり、導入しやすい運行管理システムNo.1(2021年1月期)に選ばれています。
運送事業者向けソフト開発を行なっているアネストシステムが提供する、総合型の運行管理システムソフトウェアです。
その最大の特徴は四輪・二輪・電動自転車まで、複数車両を1つのシステムで一元管理することができる点にあります。
ドライブレコーダーを活用した安全運転管理システムとなっており、運転ログの可視化・データ化や日報・月報の自動作成など様々な機能により、業務効率化・安全運転指導をサポート。
全国導入実績3,000台以上を誇り、二輪車の導入実績もあることから、信頼できる運行管理システムといえます。
ピザの宅配業務は宅配バイクの戻り時間に合わせて次のピザを準備する必要があり、正確な位置情報・時間の把握が必須です。
大手宅配ピザチェーンでは運行管理システムを導入し、店舗内のモニターで宅配バイクの位置情報を把握。
さらに道に迷っているドライバーに対して遠隔で案内するなど無駄な配達時間の短縮も可能となり、より効率的にピザメイク・配送ができるようになりました。
都内でデリバリーバイクおよび電動アシスト自転車のレンタルを行なっている会社では、これまで配車表の作成を関東エリアの地図が頭に入っているスタッフが手作業で行なっていましたが、運行管理システムの導入により車に乗ったことがない担当者でも配車表の作成が可能になりました。
またドライバーの位置情報把握も容易となり、移動先でも適切な指示が出せるようになるなど、業務全体の効率化につながりました。
宅配やフードデリバリーの拡大に伴い注目を集める運行管理システムですが、デリバリーバイクの中でも電動バイクの方が運行管理システムとの親和性が高く、導入がしやすいといえます。
そのため、現在バイクの運行管理システムを検討しているのであれば、電動バイクとセットで導入するのも一つの方法といえるでしょう。
コスパ◎でメンテナンスが楽!
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デリバリーバイク4選
安定感に優れる三輪(前一輪・後二輪)の電動デリバリーバイクをつくっているメーカーは4社(2021年8月調査時点)。4社のうち、航続距離が長いリチウムイオンバッテリーを使用していて熱い日差しや雨を避けられる屋根付きのものからそれぞれ最も安いタイプをピックアップして比較しました。
ジャイロキャノピーe
(本田技研工業株式会社)